「農的暮らし体験会」活動レポート(2)
進農園さんの農園探検と無農薬野菜収穫の後は、会場横の軒下をお借りして、そこを「青空キッチン」と題して、お料理部門は私が担当させて頂き、参加者全員でクッキングをしました。
まずは進先生の指導のもと、進農園産の無農薬のお米を使って、杵と臼で昔ながらの餅付きをしました。
農的暮らし・・・をなさってる進農園ならではの体験をして頂きたいと、薪で火をおこし、蒸篭で餅米を蒸しあげました。 餅つきはお父さんや子ども達が中心になってついてもらい、玄米餅は子ども達がお母さんと一緒に、顔も洋服も餅とり粉で真っ白になりながら小餅に丸めてくれました。 そして餅つき第2弾では白餅をつき、大豆を炒ってその場で粉にしたきな粉できな粉餅にしたり、採りたての聖護院大根をすり下ろして作った酢餅をみんなでつまみ食いしました。どちらも出来るや否やお腹をすかせた40人の手が次々と出てきて、あっという間にお餅が無くなってしまいました。きな粉は袋に入ってスーパーで売られているものしか知らない人が多かったので、大豆を強めに炒って、それを製粉機で粉にする行程をみなさん、とても興味深く見られていました。粉に挽きたてのきな粉の風味や香りの高さ、豆本来の甘味にはみなさん感動なさっていました。 そして同じく進農園さんの無農薬玄米を圧力鍋で炊き上げたり、ル・クルーゼ(お鍋)をつかった御飯の炊き方のレッスンなども行いました。野外での炊き上げという事で、風や気温が低い事もあり、火力がなかなかあがらず、ドキドキしましたが参加者の中にはアウトドアに精通した方等がいらっしゃり、あの手この手と貸してくださり、みなさんのご協力のもと、御飯も無事美味しく炊き上げる事が出来ました。 そして、御飯と同時進行で乾燥大豆を一晩水に戻したものをミキサーやフードプロセッサーにかけて呉にして、九州では熊本などの郷土料理として有名な呉汁つくりをしました。豆の栄養をそのまますべて食べることの出来る呉汁はとても栄養価も高く、ヘルシーで良質なタンパク質が摂れるという事で、健康に関心の高いみなさんはとてもよくお話をきってくださり、沢山質問もしてくださいました。その他、旬野菜の白和えなども作りました。 最後にはさっき畑でとってきた野菜と、平飼いの卵を餅を蒸した後の蒸篭でほとんど野菜は切らずに蒸し上げたのですが、蒸し上がりの早さと、野菜の彩りの美しさにみなさんから感動の声が次々にあがっていました。蒸し野菜には、塩麹マヨネーズや、みやこ町産の無農薬ハーブを使ったハーブ塩、進さんお手製の味噌などを用意しました。 出来上がりとともにランチの会場となったのはなんと、農園内のビニールハウス!!これには参加者のみなさん驚かれるとともに、なかなか体験できる事ではないとかなり喜んでいらっしゃいました。
みなさんには、マイカトラリー、マイプレート等の食器を各自持参して頂いていたので、それぞれのお皿に、みなさんお好きな分だけ取り分けて頂いてバイキング方式で食べて頂きました。普段野菜を食べる事がすくないとおっしゃっていたお子さん達ももりもり元気に食べてくれていたのには私たちも本当に嬉しい思いでいっぱいでした。 蒸し野菜にはソースを数種類用意しましたが、ソースをつけずとも野菜の甘味があり、ほとんどの方がそのまま素材の味を堪能されていました。食事をしながらみなさんに自己紹介等もして頂いたのですが、形だけの自己紹介ではなく、みなさん本当に思い思いのお話を自己紹介とともにしてくださり、本当の意味での交流会が出来たと思います。
たくさんあったお料理もほとんどがなくなり、みなさん「心もお腹も大満足でした!」とおっしゃって帰って行かれたのには、最後まで里山学校をやってよかった・・・と言う思いにさせて頂きました。 「また来年度も参加したいです!」みなさんからそう言って頂き、感無量でした。
第1回目〜第5回目まで全回を通して参加してくださった長尾さんご一家をはじめ、何度もリピートしてご参加くださったみなさま、今まで行きたかったけれどもスケジュールが会わず、最終回にようやく参加できましたとおっしゃったみなさま、本当に本当にご参加ありがとうございました!
また来年もグレードアップして里山学校を展開していく所存でございます。
今後とも応援のほどをよろしくお願いいたします。