映画『未来の食卓』
里山学校2011の第4回『こどもたちの食を考える会』で上映するドキュメンタリー映画『未来の食卓』(2008年/フランス/112分)についてご紹介します。
本映画は、南フランス・バルジャック村という小さな村で、村長を中心に、子供たちの未来を守るため「学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする」という、前例のない試みに挑戦した1年間を追いドキュメンタリー化し、2008年に公開されたものです。ドキュメンタリー映画にも関わらず、フランスでは大ヒットし、一大オーガニックブームを巻き起こしました。
映画『未来の食卓』公式サイト
http://www.uplink.co.jp/shokutaku/index.php
映画の中では、「オーガニックでは給食費が高くなるのでは?」「オーガニックだけが身体にいいとは限らないのでは?」と言うような議論も含め、描かれています。
啓蒙映画ですから、農薬や化学肥料について、若干誇張して「悪」のイメージを与えるような印象で一部場面も描かれていたりもします。しかし全体的には、多様な意見や考えを受け入れ、議論しながら「未来の食」について、村を挙げて真剣に考え、考えるだけでなく、良い方向に向かって実行するというところがきちんと描かれている点が興味深いですし、注目すべきところではないかと考えています。
また、食と環境、地場農業の再興を考えるならば、オーガニックであるという以前に、まず「地産地消」であることが重要で、「地元の顔の見える安心な食材を食べる。オーガニックであればなおよし。」という、少し緩い感覚でこの映画を捉え、私たちの食に置き換え、考えることができれば・・・と思っています。
多くの方々と、この課題を共有し、地域の食や農業の向上について、語り合う機会になれば幸いです。
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